《JR福知山線脱線事故21年》負傷者が未来へ歩む先をイメージ 『空色の栞』あの日を思い出して…

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 乗客106人が犠牲となったJR福知山線脱線事故(兵庫県尼崎市)から4月25日で21年となるのを前に、負傷者やその家族が 『空色の栞』4000枚を作成、福知山線沿線6駅で無料配布する。

丁寧にリボンがつけられた「空色の栞」〈2026年3月7日撮影 兵庫県川西市〉
2005年に発生したJR福知山線脱線事故から21年 「空色の栞」4000枚にリボンをつける空色の会のメンバー〈2026年3月7日撮影 兵庫県川西市〉

 負傷者らでつくる「空色の会」(兵庫県川西市)が、事故の4年後の2009年に制作を始めた 『空色の栞』は、メンバーそれぞれが、1枚1枚に空の色を表す2種類のブルーのリボンを通して作られる。事故当日の晴れ渡った青い空を忘れないとの思いから名付けた。

 栞のデザインは1両目で重傷を負った福田裕子さん(兵庫県西宮市)が手掛ける。

 今年のデザインは、「旅」をイメージした。 次女が事故で負傷し、この会を立ち上げた三井ハルコさん(同川西市)が訪れたい場所、イギリスがモチーフになっている。

2026年は“旅”をイメージした イギリス・湖水地方の風景をモチーフに

 湖水地方(イングランド北西部)の森と青空を描き、ヒツジの群れやイトスギ(セイヨウ)がアクセントに。同国の作曲家・ホルストの、イギリス民謡を思わせる「サマーセット・ラプソディ」が聞こえるようだ。

「私は栞のデザインに客観性を持たせている 手に取った方々がどう思われるかは自由」福田裕子さん《中央》は語る 旧知の仲の木村仁美さん(左)と空色の会・三井ハルコさんとともに
「原画を見ると立体的」三井さん(右)は言う 今年のキャンバスに和紙を貼り、下地を作って絵の具を落とした

 今回はキャンバスに和紙を貼り、下地塗りをして絵の具を落とし、立体感を出した。広がる青空は、事故が起きた“あの日”と同じ。
 裏には「あの日を決して繰り返すことなく 安全で安心な社会をみんなで育んでいきたい」とのメッセージが記されている。

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