関西サッカーリーグ(2026/27 第61回 The KSL アストエンジ 関西サッカーリーグ)1部は、13日と14日に第7節の4試合が行われた。元日本代表FW岡崎慎司氏が理事を務めるFC BASARA HYOGO(バサラ兵庫)は、14日にIKOMA FC 奈良(生駒)とホームの三木総合防災公園陸上競技場(兵庫県三木市)で対戦し、3-2で勝利。勝点を14に伸ばし、2位で前半戦を折り返した。首位は同じ兵庫県勢のCento Cuori HARIMA(チェント・クオーリ・ハリマ)で勝点15。
兵庫県出身の元日本代表FW、バサラ兵庫で理事の岡崎氏(宝塚市出身)と、生駒で社長を務める播戸竜二氏(姫路市出身)の一戦としても注目された、このカード。播戸氏はFIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会のテレビ解説のため不在だったが、ドイツで指導者の道を歩んでいる岡崎氏はシーズンオフにあわせて帰国し、同競技場を訪問。チームを激励した。
試合は前半9分、バサラ兵庫がMF佐藤陽太選手のゴールで先制する。
しかし、元日本代表DF高木和道監督が指揮をとり、FW都倉賢選手ら元Jリーガーを擁する生駒に、徐々にペースを握られると、J3のFC大阪などでプレーした経験のあるFW田中直基選手に前半35分と後半8分に得点を献上。一時は試合を逆転される。
その後はオープンな展開となり、攻守がめまぐるしく変わる中、バサラ兵庫は後半22分にFW大脇瑞城選手のヘディングシュートで同点に追いつくと、試合終了間際の同44分、途中出場のMF福西毅也選手が勝ち越し点を奪い、再逆転。熱戦に終止符を打った。
「きょうの勝利は大きいです。どの相手も手強い中で、勝点3を取れたのは大きいと思います」と振り返ったのは、バサラ兵庫の木村暁監督。
「今まであまりこういう展開はなかったと思いますが、ある意味、チームの底力を見せることができました」という28歳の若き指揮官は、「選手層もどんどん分厚くなっていて、誰を使うかということもそうですし、途中から起用すれば必ず流れを変えられる選手もいます」とコメント。
選手層が厚くなったという要因については、「練習の中で互いにチャレンジし合う。持っているものを全部出してトライしてくれているのが大きいと思います」と語った。
決勝ゴールの際に喜びを爆発させたのは、殊勲の福西選手。「誰がヒーローになってもおかしくなかったのですが、今回はたまたま自分に回ってきただけです」と謙遜しつつ、「うれしいですけど、次につながったのが一番大きいです。誰が出ても同じようなゲームになるというか、個々の能力がそんなに変わらないと思います」と、戦力の底上げができているチームの状況を説明した。
一方、岡崎氏はこの試合について、「はっきりしたサッカーをする生駒と、僕らみたいにちょっとこだわりのあるチームの対戦」と表現。
「お互いの良さが出て、1-2にされてからはかなり厳しい試合でしたが、どちらもミスが多く出て、そのミスの後のリアクションが速いかどうかで、時間帯によって優位なところがあったと思います。最後の最後は僕らの方が気迫で、ミスの後のリアクションで、試合が止まった時にも動いていて、たぶんそれが得点につながったと思います」と、最後まで粘り強く戦ったバサラ兵庫の奮闘を評価した。
そして、「両チームともまだまだ課題はある感じですが、その中でもタイトないいテンションの試合だったと思います」と感想を述べた。(北川信行)





