2017年9月、神戸市長田区で特定抗争指定暴力団・神戸山口組から離脱した組織の関係者が射殺された事件で、兵庫県警は6月23日、殺人容疑で重要指名手配容疑者として行方を追っていた神戸山口組系組員・菱川龍己容疑者(50)を山口県下松市内で逮捕した。
兵庫県警は認否を明らかにしていない。

菱川容疑者はほか数人と共謀して2017年9月12日、神戸市長田区五番町の路上で、神戸山口組を離脱して結成された指定暴力団・任俠山口組(現在は絆会と改名)の代表らが乗った車を襲撃し、ボディガード役組員の顔を拳銃で撃って殺害した疑いが持たれている。
■「菱川か?」抵抗もなく対応...
兵庫県警は現場に残された車やヘルメットなどから、菱川容疑者を実行役と断定、全国に指名手配していた。
拳銃2丁が神戸市北区の路上で見つかり、うち1丁が事件に使用されたものと判明している。
兵庫県警は今年(2026年)6月、山口県警からの情報提供を得て、菱川容疑者の潜伏場所を捜査。
「(容疑者と)非常に酷似した人物がいる」との確証を得たことから6月23日早朝、下松市内のアパートの一室で就寝中の菱川容疑者の居宅へ兵庫県警の捜査員が突入、逮捕した。
「菱川(容疑者)か」との呼びかけに素直に応じ、抵抗することもなかったという。
アパートは菱川容疑者以外の名義で契約されていたという。

菱川容疑者は当時、神戸山口組系傘下組織の組員だった。2015年8月に六代目山口組から神戸山口組が分裂、2017年4月には神戸山口組から任侠山口組(2020年、絆会に改名)が離脱、独立した。
事件はその約半年後に起きた。
警察庁は菱川容疑者を重要指名手配容疑者とし、神戸山口組の分裂が背景にあるとみて、菱川容疑者の行方を追っていた。
事件発生から2025年12月までに、全国から約190件の情報提供があったが、有力な手がかりはなかった。



