新型コロナウイルスの影響で休業が続いていた宝塚市の映画館、「シネ・ピピア」が6月1日から営業を再開している。
宝塚市唯一の映画館として市民から愛されている「シネ・ピピア」だが、およそ2か月におよぶ休業により経営は苦境に立たされている。そんな「シネ・ピピア」の支援金を募るため、地元宝塚の美術家、中辻悦子さんがエコバッグのデザインを手がけた。
中辻さんは造形や絵本など幅広い活動を続ける美術家で、挿絵を手掛けた絵本「よるのようちえん」はブラティスラヴァ世界絵本原画展でグランプリを獲得している。また、中辻さんの夫、故・元永定正さんも現代美術家で、20年前に「シネ・ピピア」を中心に開かれた『宝塚映画祭』のロゴを制作。生前は夫妻で映画を見るために同館を訪れるなど、関りが深い。
「シネ・ピピア」は4月9日から5月31日まで休業が続き、現在は感染症対策を取りながら営業を再開している。ただ、休業中の入場料収入がないため、資金面で苦境に立たされており、支配人の景山さんが中辻さんにエコバッグのデザインをお願いし、コラボが実現した。
デザインは3種類。「シネ・ピピア」の窓口で販売されており、映画観賞券5枚とエコバッグ1種類がセットになって1万円。売上金は運営資金に充てられる。
また、関西の劇場を応援するために立ち上がったプロジェクト「Save our local cinemas」のTシャツも販売されている。
詳しくは「シネ・ピピア」のホームページに掲載されている。
◆シネ・ピピア
http://www.cinepipia.com/