加古川市の農道で昨年11月に乗用車が放火され、所有者の男性の遺体が京都府福知山市の山中で見つかった事件で、兵庫県警・加古川署捜査本部は18日、死体遺棄容疑で特定抗争指定暴力団、神戸山口組の中核団体「山健組」系組員(62)を新たに逮捕した。
組員は2019年12月7日、姫路市の男性(当時47)の遺体を複数の人物と共謀して京都府福知山市の山中に棄てた疑い。兵庫県警は認否を明かしていない。
事件をめぐっては主犯とされる 「山健組」系組員(41・すでに殺人などの罪で起訴)と17歳から19歳の建設作業員などの少年8人が逮捕された。
昨年11月、この男性が高砂市内の路上で刃物で切りつけられるなどして殺害され、男性所有の乗用車が放火され加古川市内の農道で全焼した状態で見つかった。男性は主犯とされる組員との金銭トラブルをほのめかすメモを自宅に残して行方が途絶えていた。男性の死因は外傷性ショックとみられ、遺体には複数の切り傷があった。