宝塚市で4日、家族ら4人がボーガン(洋弓銃)で撃たれ3人が殺害された事件で、母親ら3人に対する殺人容疑で再逮捕された無職の男(23)が「購入したボーガンで撃つ練習をしていた」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材でわかった。
凶器となったボーガンと矢は2020年1月以降にインターネットで購入していたという。兵庫県警・宝塚署捜査本部は強い殺意と計画性に基づいた犯行とみて動機の解明を急ぐ。
男は4日朝、同居する祖母(75)、弟(22)の順に自宅1階で頭に向けてボーガンを発射し殺害。その後自宅を訪れた伯母(49)を玄関先で襲い、続いて家に入った別居中の母親(47・西宮市居住)をリビングで撃って殺害した。
捜査関係者によると、男は当時を振り返り「午前5時ごろに祖母と弟を襲ったが弟は数時間後も生きていたので、もう1本撃った」と供述しているという。男は犯行当日、携帯電話のメッセージ機能を使って母親を呼び出し、伯母には携帯電話で連絡を取り、自宅に向かっていることを確認していた。
男はこうして祖母と弟を撃った後、母親と伯母が自宅に来るのを待っていたとみられる。 伯母は首に矢が刺さった状態で近所に助けを求め、通報があったのが10時11分ごろ。 犯行時間は5時間あまりとされる。