明石商は力及ばず 履正社と星稜が互いに初優勝をかけて22日の決勝で対戦 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

明石商は力及ばず 履正社と星稜が互いに初優勝をかけて22日の決勝で対戦

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 第101回全国高校野球選手権大会は20日、阪神甲子園球場で準決勝2試合が行われ、第1試合では履正社(大阪)が7-1で明石商(兵庫)に快勝し、夏では初めての決勝進出。敗れた明石商は春の甲子園に続いてベスト4で敗退となった。第2試合では星稜(石川)が中京学院大中京を9-0と圧倒。エース奥川は5回を投げ1安打無失点。準優勝した1995年大会以来、24年ぶりの決勝進出を決めた。中京学院大中京はここまで快進撃を続けてきたが、あと一歩及ばなかった。

 雨の影響で、1時間遅れで始まった第1試合は、4万人の大観衆が見守った。明石商の先発は、3試合ぶりの先発登板となる2年生エース・中森俊介。試合はいきなり動いた。中森は1回表、先に攻める履正社の先頭打者で、これまで4試合連続初回に安打を放っていた切り込み隊長、桃谷惟吹に、あわやホームランかというセンターオーバーの三塁打を浴びる。これを皮切りに、履正社の強力打線に右へ、左へ長短打を積み重ねられ、打者一巡しようかという猛攻を浴びて4点を先制された。その裏、明石商の1番・来田涼斗がバックスクリーンへ先頭打者本塁打(大会第47号)を放って1点を返し、反撃のきっかけとしたいところだったが、終わってみれば明石商の得点はこの1点のみだった。

 一方、履正社は5回に7番・野口海音の右前適時打で1点を加え、再び4点差とすると、9回1死満塁から、またしても野口が中前にしぶとく運び2点を追加、試合を決めた。投げては背番号17を付けた岩崎峻典が、明石商の強力打線を散発6安打に抑え込み、無四球で10三振を奪い完投。エースの清水大成を温存することに成功した。同校の岡田龍生監督も、「ここまで投げてくれるとは思っていなかった」と舌を巻くほどの圧巻のピッチングだった。また、打っては、野手全員安打で、5試合続けての二桁安打と好調の打線がこの日も機能。明石商の狭間善徳監督も、「履正社さんの方が1枚も2枚も上手だった」と脱帽した。

 勝った履正社は、22日の決勝戦(13時試合開始)で、星稜(石川)と、互いに初優勝をかけて対戦する。明石商の中森は、「初めて決勝に進まれますが、同じ関西(の代表)として、僕たちの分まで、絶対に勝ってほしいと思います」と、勝者にエールを送った。(春名)

甲子園球場

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