私たちの生活を大きく変化させた、新型コロナウィルスの感染拡大は、マンションにおける需要にも変化を起こさせたようだ。
神戸に本社を置くマンション供給会社の和田興産が、関東と関西に住む男女500人を対象に「マンションに関する調査」結果を発表した。
コロナ禍で在宅時間が長くなったことを受けて、その生活ぶりを調べたアンケートでは、自宅におけるウェブ会議の場所でリビングが1位に。ただし、これまでにはあまり目立たなかった項目も台頭した。
『マンションの共有部分にあったら良いものは?』という項目においては約2割が「消毒スペース」と回答(複数回答可)。エアシャワーでほこり・菌を吹き飛ばす設備や、消毒液を設置するなど、感染予防を意識した、新たな需要が生まれているようだ。
また『マンションの間取り・住戸内で欲しいものは?』の回答では、2割が「風通しのよい部屋が欲しい」と答え、「日当りのよい部屋が欲しい」という項目を上回る結果に。
和田興産の担当者は「新型コロナウィルスの影響で、求められるものにも変化が出ていることがわかった。求められる設備等の設置には費用もかかるのでニーズとのバランスを考えていきたい」と述べた。
人生で最も大きな買い物と言われる、住宅事情。新型コロナウィルスの影響が早くも今後のマイホーム選びにも出ているといえそうだ。