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  • 第640回 令和3年1月20日(水)

    第640回 放送番組審議会議事録

    1.開催年月日

    令和3年1月20日(水)

    2.開催場所

    会議は中止。書面報告による開催。

    3.委員の出席

    委員の総数:5名
    出席委員数:5名
    出席委員の氏名:加藤正文|渡辺真二|多名部重則|伊藤亜都子|内藤良介
    会社側出席者:代表取締役社長 桃田武司|編成営業局専任局長 池添哲也

    4.議題

    (1)社業報告
    ・1特になし

    (2)事務局からの報告
    ・特になし

    (3)試聴
    試聴番組:『BORDER ~ヒョーゴスラビアにおける県境とは~』
    放送時間:令和2年12月27日(日) 17:00~17:55
    放送内容:コロナ禍で「県をまたいだ移動の自粛」が全国各地で求められ、「県境」がこれまで以上に意味を持つことになった。
    「県境付近に暮らす人々にとって、県境とはどんな存在?」をテーマに、各県境での意識調査を実施したドキュメンタリー番組。

    5.審議内容(各委員発言の大意)

    委員:私のような歴史好きにとっては、知っていることと知らなかったことがうまく配合されて、純粋に興味深く聞くことができました。一方で、あまり歴史に関心がない方にとっては、ちょっとマニアックな情報が多かったかもしれません。ただ、現地でインタビューで聞いた一般の方の声というのが、あまりにも率直で面白かったのでそれを穴埋めできていると感じました。

    委員:広大な県土、旧五国から成る多様性を持つ兵庫県ならでは。五国のそれぞれの県境を切り口にした企画がとても斬新でした。
    他府県との関係で想定されやすいのは近畿2府4県との対比ですが、そうではなくて隣接県の徳島、岡山、鳥取に登場いただいた事も新鮮です。更には、県境の自県民ではなく、隣接府県の方々の声を聴くのも面白い。
    1時間番組で五国を巡るわけですから時間の制約もあったのでしょうが、県境を巡って様々なエピソードやテーマで声を聞いてつないでいく構成に、もう少し深掘りがあっても良いのではという気もしました。ただ、それを補うのが田辺先生の説明ですね。これが入るだけで番組が締まるように思えます。
    終盤にコロナの話題が出てきた時には唐突感がありましたが、コロナ禍だからこそ、県境を意識しだした背景があることを鑑みれば、この流れにも納得しました。

    委員:県境を周遊しているような旅気分で聴くことができました。
    境界について話を聞くことで、兵庫県の魅力や関心をより深く知ることができた。内容は、普段なじみのあるような食べ物や踊りなどを採り上げてくれて、その中に少しマニアックな知識も盛り込んでくれるのでバランスがよかったです。
    波の音の聴き比べは、真剣に聞いたのですがそのあとに「違いはわからないー」と言われて笑いました。
    個人的には現行の大河ドラマのファンなので、明智光秀の丹波攻めの講談は聴きごたえがありました。
    話の最後は、現在のコロナの話で締めくくってくれて、しかも感染予防についての注意点も聞けたのでためになりました。
    地図が思い浮かびにくかったり、土地勘がないところもあって、地図があるといいなーと思ってしまいました。ラジオのなかで、「地図でいうとこの辺り」とか、その場所への交通手段とか「車でどの道を走って何時間」など説明していただくと、さらに旅気分ができて(地理に詳しくない私でも)イメージしやすかったかもと思います。

    委員:非常に興味深く、面白い内容でした。
    まさに兵庫は5つの国が1つになり、中でも徳島県や京都府などの県境における諸事情は、うすうすとは知ってはいたが、改めて認識し、たいへん面白い内容で聴きやすかった。
    各5国における県境の事情・歴史的背景の説明も非常にわかりやすかった。(※特に丹波の部分が良かった)
    田辺先生の詳しい説明は番組において、とても良いアクセントとなり、明快かつ面白い (ただ、1分で・・・という説明が、すべて2分でした(笑))
    また聴きながら思っていたコロナ禍における県境も問題提起され、それを上手くまとめられ番組を締められていた。コロナ禍における対応などの内容は私の考えと一致してます。緊急事態宣言下の中、尼崎→赤穂の移動は県内移動・・、尼崎→大阪(生活圏内)は県外移動・・となり、こうだと決めることがたいへん難しく、また不思議に感じてしまうところもあります。

    委員:県境という切り口がいい。「ヒョーゴスラビア」というネーミングが秀逸だ。西播磨の備前福河駅まで行く目配りが光る。
    谷五郎さんのインタビューがいい。自然な語り口で道行く人の話を聞き、尼崎編では「尼崎は尼崎愛が強い」という発見も出た。
    行政区画という概念のボーダーはよくわかる。しかしそれだけなのか。人やモノの行き来の中で境界が自然に出来上がり、時代ごとに移ろう。旧五国、都道府県以外の新しいボーダーを探す作業もほしい。ラストの心の境界線を越えようというメッセージは落ち着きがよかった。

    事務局:本日は貴重なご意見をありがとうございました。

    6.審議会の答申、または改善意見に対してとった措置およびその年月日

    特になし

    7.審議会の答申、または意見の概要を公表した場合におけるその内容放送年月日

    「意見の概要の公表」
    自社放送:令和3年2月3日(水) 16時56分
    自社ホームページ:令和3年2月以降
    神戸新聞:令和3年2月14日(日) 朝刊
    本議事録の備置き:令和3年2月中旬以降に、ラジオ関西の本社および東京支社・大阪支社・姫路支社に備え置く

    8.その他の参考事項

    特になし

    9.次回放送番組審議会

    令和3年2月17日(水) 14時00分を予定

    以上