元日決勝の天皇杯を制し、悲願の初タイトルを手にした、ヴィッセル神戸。クラブ創設25周年にあたる新シーズンでは、ユニフォームに星を付けたなかでJ1初制覇を目指すだけでなく、アジアでの戦いにも初めて挑む。そして、東京五輪イヤーとなる2020年は、クリムゾンレッドにとって過密日程との戦いにもなるが、そこで注目されるのが、若手の台頭だ。
チームが始動した1月22日、ヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』は、新卒ルーキーに直撃。神戸のアカデミー育ちでもある186センチの長身センターバック、筑波大学から加入したDF山川哲史(22、尼崎市出身)に、プロの第一歩を踏み出した思いを語ってもらった。
――プロとして始動したなか、学生時代と、今とで、ヴィッセルの練習に入る気持ちに違いはありましたか。
今日(始動日)の練習では戦術的な話もそんなになかったが、自分のできることをやろうと思っていたので、(プロ入り前とは)そんなに大きく違いはなかったですが、今後ヴィッセル神戸の目指していくサッカーを理解していく必要があると思います。
――激しいゲーム形式の練習では、ハードなプレーはもちろん、後方から大きな声でのコーチングなども目立っていました。
声という部分は、自分がほかの選手に負けてはいけない部分だと思います。自分がそうやって声を出すことで、チームの練習の士気が上がったり、激しくやるところができるようになったりというのは、自分にとってもチームにとってもいいことだと思うので。それはこれからも続けていきたいなと思っています。
――1年目から試合に絡むことを目指すなか、どういったことを心掛けてやっていきたいですか。
まずはヴィッセル神戸(トップチーム)という、自分にとっては新しいチームに入って、ほかの選手とコミュニケーションを多くとっていきたい。これまで(一緒に)やってきていないなかで合わない部分とかも出てくると思うので、そこはコミュニケーションをとって、普段の練習から合わせていきたい。自分ができること、準備だったりトレーニングだったり、そういったところは全力でやって、その積み重ねが、自分が試合に出場できることにつながると思います。
――新卒でのチームへの加入は、神戸U-18から昇格した小田裕太郎選手と山川選手の2人のみです。お互いに高め合うべく、何かお話などされていますか。