抵抗できない入院患者に虐待 神戸の病院、虐待行為把握せず | ラジトピ ラジオ関西トピックス

抵抗できない入院患者に虐待 神戸の病院、虐待行為把握せず

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 認知症や統合失調症がある入院患者に虐待をしたとして看護師の男らが逮捕された神戸・西区の病院が2019年12月、兵庫県警から連絡を受けるまで看護師らの虐待行為を把握していなかったことが捜査関係者などへの取材でわかった。

兵庫県警本部
兵庫県警は2019年12月、主犯とされる元看護助手の男を別の強制わいせつ事件で逮捕

 逮捕された26歳~41歳の元看護助手や看護師の男ら6人は2019年9月、当時79歳の男性患者をトイレのいすに座らせ水をかけるなどの暴行を加えたほか、病室で当時63歳の男性患者を床に寝かせ落下防止柵が付いたベッドを逆さに覆いかぶせて閉じ込めるなどした疑いが持たれている。

 逮捕された6人のうち元看護助手の男は別の女性に対する強制わいせつ事件で逮捕され、兵庫県警が押収した男のスマートフォンから虐待行為を約20分間撮影した動画が見つかった。

神戸市役所
神戸市保健所は実地指導を行う

捜査関係者によると、一連の虐待行為は夜間の勤務態勢時に起き、密室状態で容疑者ら以外の職員が病棟に居なかったため、管轄する神戸市保健所は看護師の配置などに問題がなかったか実地指導を行う。

元看護助手の男は「患者のリアクションが面白かった」などと話し容疑を認めており、身柄は5日午前に送検された。

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