東京・神楽坂のコーヒー焙煎所が、神戸・灘の住宅街に支店をオープン | ラジトピ ラジオ関西トピックス

東京・神楽坂のコーヒー焙煎所が、神戸・灘の住宅街に支店をオープン 知る人ぞ知る、香り高いコーヒーと名物店主の魅力に迫る

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「資金がギリギリで、最低限の工事以外は自分でやりました。もともと工作は得意なんです」

 そして2019年10月末、「緑の豆 神戸焙煎所」が誕生した。エステの常連客たちは、「ほんとにオープンしたんや」と、揚子さんの行動力にとても驚いたそうだ。

サインボード。IKEAのキャビネットを塗装し、カッティングシートでロゴを作った
サインボード。IKEAのキャビネットを塗装し、カッティングシートでロゴを作った
豆の展示コーナー。材料はホームセンターと100均で調達した
豆の展示コーナー。材料はホームセンターと100均で調達した

◆「緑の豆」のおいしさを知ってほしい

 開店して5か月、客はじわじわと増えている。コーヒー激戦地の神戸において「緑の豆」の知名度は低いものの、近隣の人が「新しいお店始めたの?」と入ってきたり、東京からの転居者が、見覚えのある「緑の豆」のロゴを見かけて入ってきたり、京都店のファンがSNSの投稿を見て、駆けつけてくれたこともあったという。

 豆は世界各国のものを常時20種類ほど揃えており、揚子さんは客の好みをしっかりと聞いた上で豆を選び、焙煎する。焙煎には7~8分ほど時間がかかるため、それを待つ間の揚子さんとの会話を楽しみにしている客も多そうだ。

「神戸では、コクと苦みのある深煎りのコーヒーが好まれることが多いです。それに対して緑の豆の『神楽坂ブレンド』は中煎りで、少し酸味があって飲みやすい。この味を知って、その後リピーターになる方もいます。もともと神戸の人たちは、外のものを受け入れることに寛容ですし、緑の豆も、日々の生活のおともとして楽しんでいただけるとうれしいです」

 最近は新型コロナウイルスの影響で、エステは休業を余儀なくされており、「緑の豆をやっていて本当に助かった」という。「それでもエステと比べると単価は低い。しばらくエステの再開は難しいかもしれないし、もっとネット通販に力を入れたり、パッケージを工夫したり、近くなら豆の配達もしようと思っています」と揚子さんは明るく語る。愛車はホンダのスーパーカブとモトコンポ。揚子さんが焙煎する「緑の豆」のコーヒーを飲めば、パッと気分が晴れそうだ。(取材・写真・文=水野さちえ)


<店舗情報>
緑の豆 神戸焙煎所
住所 神戸市灘区福住通3-7-7
TEL 078-871-4879
営業時間:11:00-21:00(当日焙煎受付は19:00まで)
定休日:水曜日

ネットショップ
https://midorinomamekobe.stores.jp

Instagram midorinomame_kobe
https://www.instagram.com/midorinomame_kobe/

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