丹波の赤井・荻野家とは 『明智光秀を破った「丹波の赤鬼」』著者に聞く(1) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

丹波の赤井・荻野家とは 『明智光秀を破った「丹波の赤鬼」』著者に聞く(1)

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【高橋】 信濃国(長野県)の佐久郡芦田村というところにいた一族です。

【田辺】 そのあたりの地名を一族名に?

【高橋】 芦田村出身という説と、井上と称していて丹波市青垣町芦田に来たので芦田と名乗ったという、2つの説があります。

【田辺】 丹波の青垣町のあたりに行くと、「足立さん」と並んで「芦田さん」がたくさん住んでいらっしゃいますね。

【高橋】 東芦田というところに瑞雲寺があります。このあたりが館跡だろうと言われています。どうも鎌倉時代に不手際があり芦田に流されたようですね。清和源氏の頼季(よりすえ)流の流れをくむといわれています。

【田辺】 高橋さんがお書きになった赤井家の系図によると、「源頼信の子、頼季から始まり、家満のときに丹波の芦田にやってきて芦田を名乗り始めた。そして持家のときに弟が分かれて、赤井に住みつきだし、赤井と称し始めた」とありますね。ということは、(その場所は)今の氷上町のあたりですか?

【高橋】 氷上町の、市役所がある成松から南に新郷と谷村というところがあります。今の「ひかみカントリークラブ」のある赤井のあたりに住みついたということです。

【田辺】 それが為家ですね。住みついたのは、どれくらいの時期ですか?

【高橋】 年代はよくわからないんです。系図の上で言われるくらいです。1520年にやっと記録があります。

【田辺】 細川両家期の時代ですね。


高橋成計『明智光秀を破った「丹波の赤鬼」 ~荻野直正と城郭~』(神戸新聞総合出版センター)
定価 本体2,300円+税
発行日 2020年2月
ページ 240ページ
ISBN  978-4-34-301061-2

神戸新聞総合出版センター
https://kobe-yomitai.jp/book/1007/


『ラジオで辿る光秀ゆかりの兵庫丹波』2020年4日23日放送回

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