緊急事態宣言の延長とともに国民に示された「新しい生活様式」について、政府の専門家会議は具体例として、▼マスクの着用や手洗い、▼他人と2メートルの距離を空け、▼誰とどこで会ったかを(万が一の感染時、経路の確認のため)メモにする日常習慣や、▼テレワークや時差出勤・オンライン会議の活用といった新しい働き方などを示した。街の受け止めは……。
■20代女性 アルバイト「夏まで続くのでは?」
「コロナウイルス、確かに初めはイメージがつかめず、インフルエンザの予防と同じようににマスクやうがいは習慣付きました。いまや当たり前になっているので『いまさら言われても』というのが正直な感想です。緊急事態宣言で外出自粛が叫ばれて、アルバイトしている(大阪・北新地の)和菓子屋もめっきりお客さんが減りました。1か月間いろんなことを我慢して生活しましたが、感染者の数がいっこうに減らないし、夏ごろまで再延長もあるんじゃないしょうか。生計を立てられずに退学しようと決めた大学生もいますし、本当に先が読めないです。不安ですよ」
■40代主婦 専門家会議のあり方に?「欧米人じゃあるまいし」
「新しい生活様式、世間とのズレを感じます。政府の専門家会議のメンバーの考え方は世間一般の生活を知っているのかと。2メートルのソーシャルディスタンスなんて現実的にできると思いますか? 欧米と違って、もともとボディタッチする文化もありませんし」
■30代夫婦『自粛警察』何でも悪とする風潮、経済か命かどっちやねん!
「マスクしていない人への暴言、自粛要請に応じないお店への嫌がらせなど、『自粛警察』という言葉が生まれてしまうほど寂しいというか残念ですね。例えば営業しているパチンコ店への中傷や居酒屋さんへの貼り紙、まるでお店を潰すように仕向けているじゃないですか! 世の中が『密』になっているところはまだまだいっぱいありますよ。国は自粛を求めてる代わりに補償は後手後手……。経済を守りたいのか、国民の命と健康を守りたいのか『どっちを助けるんや!』と疑問に思います」
■40代 飲食店経営 「横並びで食事…何を考えてるのか」
「横並びで食事……、何を考えてるのかと思いますね。バーならわかりますが、和気あいあいと食事を楽しんでもらうウチの店ではお客さんは苦笑いでしょう。政府が言うから仕方なくという感じですね。あくまでもお客さんに喜んでもらえるかが大事なんです。
5月6日で(緊急事態宣言が)終わるとは思っていなかったです。延長は想定内でしたね。去年の大型連休に比べたら売り上げが9割以上減りました。3月は前年比5割、4月もほとんどなし。えげつない数字ですわ。