この一冊で赤穂城を攻略!初のガイドブック発売

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 城好きならご存じだろうが、今、赤穂城がキテいる。国の指定名勝に認定されている「二之丸庭園」を巡る錦帯池に、3つ目となる最後の木橋が、元禄期の古絵図をもとに架けられた。さらに、初のガイドブックとなる「赤穂城攻略本」が刊行されたのだ。

赤穂城攻略本
赤穂城攻略本

 赤穂城攻略本は、歴史解説や見どころ100か所など、多数の写真と絵図を使いまとめられた、まさに赤穂城百科辞典とでもいうべき一冊。築城史、構造、城下町の構造と変遷、見どころ辞典など5章63ページにわたり紹介されている。

 赤穂市のシンボルである赤穂城跡は、建築当時の建物があまり残されていないことから、観光客にスルーされたり、魅力に気づかれないまま帰られたりしてしまうことが多い。いわば、いかしきれていない観光資源だった。

 攻略本を担当した赤穂市教育委員会文化財課の荒木幸治さんは、「赤穂城は『軍学』に基づいて築かれた城で、石垣が特徴だ」と語る。直線でつくっても良い石垣に、あえて多様な「折れ」を用いるところに、当時の人々の考え方を感じることができる。その魅力に触れてもらおうと考えたのが攻略本を作るきっかけになったそうだ。

 また、本のデザインも荒木さんが手がけた。マニア向けではなく、あくまでも観光客をはじめとする一般の訪問客が見やすいビジュアルで、かつ情報をしっかり入れ込むところに苦労したそうだが、桜の背後に構える櫓台で飾られた表紙は、中身を見たいという欲求を引き出す出来ばえになっている。

 赤穂城を設計した近藤三郎左衛門正純。彼の設計のみならず意図、考え方にまで同期させガイドブックとして完成させた荒木さんは、現在の軍学師といえよう。

 赤穂義士ゆかり、甲州流軍学の粋を集めた海岸平城、赤穂城。そのガイドブックとなる攻略本は、城好きのマストアイテムにとどまらず、赤穂市民が誇るべき一冊なのだ。

 赤穂城攻略本は、赤穂市立歴史博物館で販売しているが、新型コロナウィルス感染症の予防措置で休館中の間は赤穂市教育委員会文化財課で郵送販売。書籍代1冊500円+郵送料。問い合わせは、電話0791-43-6962。


赤穂市歴史博物館
http://www.ako-rekishi.jp/

田辺眞人のまっこと!ラジオ | ラジオ関西 | 2020/05/22/金 15:00-16:00

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