金属をあしらったTシャツ? 陶芸をモチーフにしたTシャツ? あのアーティストがTシャツを⁉ など、驚きと期待のこもった展覧会が伊丹で開催される。あなたのTシャツの概念が覆されてしまうかもしれない。
20日から7月5日までのあいだ、伊丹市立工芸センターが「本気のTシャツ展 リターンズ」を開催する。入場は無料で、染織を中心に、金工、陶芸、版画、写真、ジュエリー、彫刻などの分野で活躍するアーティスト60人が「本気のTシャツ」を手掛けて展示する。その数およそ110点。今年の3月に2日間だけ開催されたが、新型感染症の影響で閉幕。今回満を持して再開催するということで「リターンズ」と題された。
作家たちの巧みな技術と創造力で生まれた「本気のTシャツ」は、これまでのワードローブにないものばかり。生地製作や縫製から取り組んだもの、異素材との組み合わせ、およそTシャツとは思えない形態など種類豊富なエキシビションだ。
出品作品はすべて購入可能。数千円のものから、中には5万円前後の商品まで。1点ものの作品も多く、自分だけのとっておきの1着を見つけるチャンスだ。購入したTシャツは、展示期間が終了したのちに郵送などで贈られる。「急がないと売り切れてしまって展示がガラガラになってしまう!」という心配は無用。まずは作品を見るだけ、という人も気軽に足を運ぶことができる。
同センターの藤川南津子さんは、「ポピュラーで身近なTシャツというアイテムを通じて、たくさんの方に陶芸や染色の作家が手掛けた作品を知ってもらいたいという思いから企画した。芸術品とはいえ、着用することが前提。『これを着たらどうなるかな?』と楽しみながら手に取って、この夏の一張羅を探して欲しい」と話す。
「本気のTシャツ展 リターンズ」
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