20世紀のはじめには、万国博覧会で日本の工芸品が紹介され、この中にあった着物が西洋のファッションに取り入れられるようになった。着物をジャケットのようにまとい、腰を締め付けるファッションから開放したともいわれる。
会場には、写真も展示されている。どの様な場面でどのような服が着られているのか、ドレスそのものからでは見えない「動き」が捉えられている。
中村圭美学芸員は、「ドレスは360度から見ることができる。後ろ姿もじっくり見てほしい。また150の宝を通してその時代の日々の営みや、300年前、80年前、そして現代のファッションのつながりを感じ取ってほしい」と話す。
「Treasure of Fashion –ヴァレリー・スティールの審美眼 -」は、8月30日まで。神戸ファッション美術館で開催されている。休館日は月曜日と8月11日(8月10日は開館)。入館料は一般1,000円、大学生・65歳以上は500円、高校生以下無料。
神戸ファッション美術館
https://www.fashionmuseum.or.jp/