――ニュースなどで拝見していると、上下関係がとても厳しく、大変そうな印象を持っているのですが、学校生活はどんな感じでしたか?
上下関係の礼儀や、社会人としての基本的なことを指導するので、厳しい場所ではありましたね。でも、今となっては笑い話になっていることもたくさんありますし、同期と一緒に過ごした日々はすごく濃密だったなと思います。
◆悩み、もがき続けた宝塚時代
――初舞台の時の感覚はいかがでしたか?
初舞台はラインダンスでした。ショーの場面で、踊りの間に60回くらい足を上げるという結構ハードなもの(笑)。その練習を朝から晩までずっとしていたんです。だから、幕が開いた時には「やっと舞台に立てた」と思ったのを覚えています。
――お母様も舞台を見に来られたんですか?
はい、もう母はものすごく喜んでいました。
――そうですよね。舞台を続けていく中で、つらかったり悩んだりしたこともあったと思うんですけれど、印象的なエピソードはありますか?
思うように表現できない下級生時代は、「どんな舞台人でありたいか」という理想はあっても、そこにたどり着けない自分も自覚して、とにかく悩んでいましたね。ようやく「こんな感じかな」という感覚を持てた時に組長になりました。
組長になったらなったで、「どうしたら組がまとまるのか」「この下級生はどうやったら成長できるか」と、人のことを考える時間が増えてきて……なんだか、ずっと悩んで苦しかったように思いますね。
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