際立つ上品な個性 ウィルキンソンを生んだ地で楽しむ「宝塚ハイボール」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

際立つ上品な個性 ウィルキンソンを生んだ地で楽しむ「宝塚ハイボール」

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 ウイスキーを炭酸で割るだけ――。そんなシンプルな飲みものである「ハイボール」に個性を際立たせ、上品な「宝塚らしさ」を表現している「宝塚ハイボール」は兵庫県宝塚市だけで飲めるご当地ハイボール。レシピを作ったのは6月21日に移転開業した宝塚ホテルだ。

宝塚ハイボール

 これは「ウィルキンソン タンサン」の生みの親・ウィルキンソン氏が宝塚に住んでいたのが縁になっている。1889年頃、日本に定住していたイギリス人のジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏が狩猟の途中に、兵庫県有馬郡塩瀬村(現在の兵庫県西宮市塩瀬町)で天然の炭酸鉱泉を発見。ウィルキンソン氏がこの鉱泉水をロンドンに送り分析してもらったところ、医療用・食卓用として非常に優れていることがわかったという。そこでウィルキンソン氏はこの鉱泉水を瓶詰めにして販売しようと、イギリスから必要な設備を取り寄せた。現在の宝塚市に工場を建て、炭酸水を販売する事業を開始したのだ。当初のブランドは「仁王印ウォーター」。つまり、「ウィルキンソン タンサン」は宝塚が発祥の飲み物なのだ。そんな背景からブランド力向上、観光誘致などを目的に宝塚市とアサヒ飲料が共同で手掛けたメニューが「宝塚ハイボール」である。

 上から▼ウイスキーの層、▼ソーダの層、▼スミレのリキュールが入ったフローズンの層、の3層に分かれている。ウイスキーの琥珀色・ソーダの透明・フローズンのほのかな紫色のコントラストが美しい。

 2018年に宝塚ホテルが開発したレシピは次の通り。

(1) パルフェタムールとレモンジュースをブレンダーで混ぜ合わせフローズンする。
(2) グラスに(1)を注ぎ、氷を入れる
(3) 「ウィルキンソン タンサン」を静かに注ぐ
(4) 「ブラックニッカ(リッチブランド)」を静かに注ぐ

 この4つの行程で爽やかで存在感のある一杯をつくりあげる。

宝塚ハイボール

 味わいは、▼ウイスキーをストレートで、▼軽く混ぜてハイボールで、▼すべてを混ぜてフローズンカクテルで、の3通りが楽しめる。スミレが上品に香るほか、ほのかに甘く、ウイスキーが苦手な人や女性に人気。度数は8~9パーセントと高くない。シャーベット状の食感が夏にぴったりだ。

 宝塚ハイボールの誕生にかかわった、宝塚ホテル1階のラウンジ「ルネサンス」のバーテンダー、市橋諭さんは、「パルフェタムールを丸氷にするのか、混ぜ込むのかなど、試行錯誤を繰り返した。宝塚歌劇を見た後などに優雅に楽しんでもらい、思い出の一杯にしてほしい」と話す。


宝塚ホテル
https://www.hankyu-hotel.com/hotel/hh/takarazukahotel


讃岐Dining & Horse Bar「フランケル」
https://frankel.gorp.jp/

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