■海中転落(兵庫・須磨沖)
7月26日(日)午前4時前、自転車で神戸市須磨区の千森川河口の突堤を訪れた男性が釣り場に向かって移動中、他の釣り客に気を取られ、自身が須磨浦海岸(須磨区須磨浦通)の南側突堤先端まで移動したことに気付かず、自転車に乗ったままの状態で海中転落。付近の釣り人の男性2人が110番通報して男性を救助。
第5管区海上保安本部によると、2020年(1月1日~7月30日)の人身事故のうち、自殺などを除く海中転落者数は24人(前年同期比-8人)、船舶事故のうち「運航不能」に分類されるものは34隻 (前年同期比-8隻)。新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛要請もあり減少傾向だったとはいえ、近畿・四国が梅雨明けし、夏の解放感や気のゆるみから8月~9月にかけて事故が多発する恐れがあり、プレジャーボート運航者、遊泳者、釣り人、サーファーなどに向けて安全指導・啓発を実施する。
■今年の夏は静かな海、そこに落とし穴
今年は新型コロナウイルス対策の影響で開設されない海水浴場が多数あり、 第5管区海上保安本部管内の近畿・四国の海水浴場70か所のうち41か所が開設されないという。
開設されていない海水浴場や海浜での遊泳は、監視員等の不在による遊泳者の溺水事故などのほか、航行する水上オートバイと遊泳者との接触事故の増加が懸念されるため神戸、姫路、大阪の各海上保安部(大阪は保安監部)が巡視艇を派遣するなどして警戒に当たる。