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古い扇風機・エアコンから出火!夏の火災に注意

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 8月に入り、1年中でいちばん暑い季節になりました。専門家によりますと、エアコンや扇風機を使う時間が増える“夏場に特有の火災”があって、注意が必要だということです。火事は、乾燥した冬の季節に多いイメージがあるため、意外です。家庭でどのような対策をすればいいか、神戸市消防局に話を聞きました。

神戸市

――夏場特有の火災とはどんなことですか。

古い扇風機から発火するケースがよくあります。電気コードの経年劣化で断線したり埃がたまったりするのが原因です。扇風機内部の電気部品や配線が劣化することで異常発熱を起こし、近くに長年蓄積された埃やごみがあると着火して火事になります。また、古くなった電気コードが断線すると発熱し、周りを覆う被覆を溶かしてショートし、出火することもあります。

神戸市消防局制作:大事にお使いの古い扇風機・・・そこに潜む危険(YouTube kobecitychannel より)

2012年から2016年の5年間に全国で扇風機火災が98件、エアコン火災が278件発生しています。神戸市内では、2010年から2019年までの10年間で扇風機・エアコンが原因の火災は10件発生しています。

エアコンの火災は、お手入れ用の洗浄液が内部のファンモーターにかかり、濡れた状態で電源を入れると、洗浄液の水分で配線端子に電気が流れる「トラッキング現象」が起こります。これが原因で発熱、出火します。エアコン内部の洗浄は事前にメーカーに相談するか、正しい知識を持った専門業者に依頼するのが良いでしょう。

標準使用期間を大幅に経過しているものや10年以上使っている製品は、点検を依頼するか、買い替えを検討してください。古い製品は人目の付かないところや就寝中に使ったりするのを控えてください。

――家庭のコンセント差し込み口は、どんな注意が必要ですか。

トラッキング現象が発生しやすいのが差し込みプラグです。プラグとコンセントの差し込み口の間に埃が溜まっていると、トラッキング現象を起こし発熱、出火する場合があります。特に湿度の高い夏は、埃が水分を含んで電気が通りやすくなりますから注意してください。

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