「特別な夏」となった今年のお盆休みは、新型コロナウイルスの感染拡大が影響し、関西各地で激しい混雑はなかった。休み最終日の日曜・16日、例年なら帰省したふるさとや観光地からのUターンラッシュで込み合うが一変した。神戸の中華街・南京町で聞いた。
■「お正月の帰省も無理でしょうね」40代主婦
「もともと神戸出身なので、枚方市から娘(高校1年)を連れてきました。緊急事態宣言が出て休校期間が長かったぶん、娘の学校の夏休みが10日しかないので、近場で遊びに出たいなと思って。夫の実家が茨城県なんですが、今年は帰省しませんでした。義理の父母とも高齢ですし。このままだとお正月も帰省は無理でしょうね」
■「日帰りの京都、清水寺の風鈴に感動!」30代会社員男性
「本当は早めの夏休みを取って妻と海外旅行(ヨーロッパ)へ行きたかったんですが、コロナの影響で早々とあきらめました! しばらく海外は無理でしょうね。だから関西で日帰りで行けるところを探して京都へ。とても暑かったんですが、清水寺の南部鉄器の風鈴に癒されました! 涼しさを感じられて、得した気持ちになりましたね」
また「五山の送り火」の16日には毎年、聖護院門跡とともに護摩供養を行うため、仁王門の屋根の桧皮に火の粉が飛んで燃えないよう、消防用のドレンジャーで放水、訪れた人は炎天下での「ミストシャワー」現象にしばし涼を感じていた。