また「被害を最小限にとどめるためには防災への知識が必要である。『自分の命は自分で守る』という努力をしなければならない。ごく基本的なことだが、見落としがちなことばかりである」と以下の例を挙げた。
●時間(余裕)があるときは北へ逃げる。時間がないときは3階以上あるマンションやビルに避難する。オートロックのマンションへの対応も考えておくこと。ここで言う「北に逃げる」とは、標高の高い所に行く、ということ。浸水すると水が引くまで動けない。高潮が来ない場所へ避難することで他の場所へ移動するのが容易になる。東西に移動してはダメ。高潮は津波と同じ。津波だと避難方法を考えるが、高潮だと気を緩めてしまうのは言語道断。どちらも同じ脅威だということを肝に命じてほしい。
●自宅の周りに高い建物はないか見つけてほしい。
●グラウンドがある小学校のように、どの避難所へ行けばいいか知っておくこと。予定している避難所に行けないときは、一次的に避難ができる場所を確認。
●2018年に行った水害調査では高齢者ほど対応が遅かったという結果が出ている。近隣にお住まいの高齢者にも目を配ってほしい。
●避難所のコロナ対策も考えておくこと。