今年もイチジクの季節がやってきた。
イチジクの旬がやってきた。兵庫県は、全国でイチジクの生産量第4位(農林水産省・平成30年産調べ)を誇っている。中でも県内2位の出荷量を誇っているのが、淡路市だ。
淡路の気候はイチジクの生産に適しているという。イチジクの木は、植え始めてから1年あれば、実が付き始めるという。4月に芽が出て、5月ぐらいから防除作業を行い、8月から収穫が始まる。そして、完熟した果実はすべて収穫しなければ、虫が付くなどして大変なことになる。
農家の朝はとても早い。淡路市でイチジク農家を営む笠谷公一さんは、朝3時に起きて準備を始め、日の出とともに作業を始める。喜んでもらえると思えば苦ではないとのこと。
何故、そんなに朝が早いのか。各集荷場では集荷時間が決まっているので、そこから時間を逆算して集荷場に持って行かなければならないからだ。今回、淡路市郡家にあるJA淡路日の出一宮支店の集荷場を見せていただいた。
イチジクは熱に弱い。そのため、集荷場では奥にエアコンを設置し、さらに2台の扇風機を回して、暑さをしのいでいる。
奥の机には、すでに各農家が持ち込んだイチジクがずらりと並んでいる。農家では仕分け秤を使い、手際よくS・M・L・2L・3L・4Lと6種類にサイズを分けていく。まさに圧巻。そうやってサイズを分け、傷の有無等の選別を行い、集荷場に持って来るのだ。