「清風名月」の意味に感じる、言葉の重み ラピス和尚の辻説法 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「清風名月」の意味に感じる、言葉の重み ラピス和尚の辻説法

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

 毎週日曜午前8時からのラジオ番組『ラピスモーニング』(ラジオ関西)で、神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職、「ラピス和尚」さんの楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っているというわけで、そんな感動をラジトピで連載していきます。9月20日放送回の辻説法は「清風名月」(せいふうめいげつ)です。

清風名月

 辞書を見ますと、「秋の夜長の、清らかで気持ちの良い風と、明るく澄んだ月」とあります。美しい様子が見てとれますね。しかし、禅語で「清風名月」とは、「相も変わらず」という意味なのです!

 まさに今、必要な言葉なのかもしれません。世の中、思いもよらないいろいろな移り変わりはあるけれど、ふと立ち止まって、まぁ~るい月を見上げてみると、自分の生きているほんのしばらくの間は、月は相も変わらず美しいな、という意味なのです。

 ここで「相変わらず」の言葉の重みが感じられます。変わらず過ごせることに感謝です。

「相変わらずよく食べますね!」といわれてもムッとせず、変わらないことの喜びを感じたいものです。

ラピス和尚


※みなさまの知りたい禅語もぜひお寄せください!
ラジオ関西『ラピスモーニング』(lps@jocr.jp)まで。

■ラジオ関西『ラピスモーニング』公式サイト
https://jocr.jp/lps/


LINEで送る

関連記事