中西 そうなんです。ほんとに久しぶりに。
ばんば 「流れ星」っていうタイトルですが、どういう曲なんですか?
中西 年齢を積み重ねてきた今、「死別」をテーマにしたんです。先ほどお話のなかにも出てきた、「おまえ、チャンスだぞ」って言ってくれたプロデューサーが、2月の末に亡くなってしまったんですね。チャンスをたくさんいただきながら、「恩に報いることってできたのかな?」という思いのまま、コロナ禍もあって何もできない状況が続いていましたので、一念発起といいますか、イチから自主制作でCDを出したのが「流れ星」(9月9日リリース)なんです。
ばんば 「流れ星」、僕も聴かせてもらいましたが、いい歌ですね。
中西 ありがとうございます。
ばんば 僕らの世代、まあ、もうちょっと中西さんより上になるけど、いっぱい周りで亡くなっていくのよ。先、逝っちゃうわけ。これを聴いてるとね、なんかすごいしみてくるね。
中西 このコロナのさなかにも色んなニュースが流れてきますよね、自然災害とかね。突然に大切な人を失ってしまうようなことが起こったり。不慮の事故っていうのがあったり。大切な人を失ってさまよってしまうというか、心の置き場所がみつからないでいる人に寄り添える曲が届けられたら、何かしら役に立てるのかなと。
ばんば もう一回じっくりと聴きたくなる曲だよね。なんかちょっとなつかしい匂いもして。今回はシングル盤として発売されたということで、カップリングは「愛することを信じて~Amzing Grace For You~」。こちらはどういう曲なんですか?
中西 横井秀仁(しゅうじ)さんという作詞家の方から素晴らしい詞を頂いて、それに曲をつけることから始まりました。キャリアの中で初めての「詞先(しせん)」ですね。
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