神戸家裁は11日までに、合成麻薬「LSD」を使用し、義母(事件当時・42)を殴り死亡させたとして傷害致死と麻薬取締法違反の非行事実で送致された明石市の溶接工の少年(18)を、神戸地検へ逆送(検察官送致)すると決定した。
決定によると、少年は2020年9月13日、自宅で同居する義母の顔を包丁で刺し、複数回殴って死亡させたとされる。神戸家裁は決定理由で、少年は事件当時、LSDの影響で心神耗弱状態だったとしたものの、「自ら積極的に違法薬物を使用したことが招いたもので、少年に対する非難を特段減少させるものではない」と指摘、「動機は理解困難」とした。神戸地検が少年を起訴した場合、成人と同じく刑事裁判を受けることになる。