姫路市保健衛生所は26日、市内在住の60代の夫婦が釣ったフグを食べ、食中毒になり入院したと発表した。
夫婦は25日午後に姫路市白浜町の海岸で約25cmのフグ1匹を釣り上げた。その場で皮や内臓を取り除いて身の部分のみを自宅に持ち帰り、夕方にフライにして食べたところ、約20分後に妻のくちびるや舌がしびれる神経症状が出た。夫婦そろって医療機関を受診したが軽症。すでに回復しているが、「身の部分なら大丈夫だと思った」と説明しているという。
姫路市では1989(平成元)年以降、 今回の件を含め、9人がフグの毒による食中毒に。保健衛生所の担当者は、「フグの毒は煮ても焼いても消えない猛毒で、時には死に至ることがある。素人がフグの種類を見極め、有毒部位を正しく取り除くことは困難で、必ず適正な処理ができる飲食店などで適正に処理・調理したものを食べてほしい」と注意を呼びかけている。