WHO(世界保健機関)が公式に発表した世界で最初の新型コロナウイルスの症例は2019年12月8日に発症したとされている。8日で1年。日本で最初に新型コロナ感染者が報告されたのは2020年1月16日。1例目の感染者の男性は1月6日に中国・武漢市から日本に帰国し、1月14日に診断していた。
感染拡大第3波、大都市を中心に感染者数の最多更新が止まらない。クリスマス前までを想定した「我慢の3週間」の序盤が過ぎた。市民に我慢を求める風潮が日を追って強まる。
新型コロナウイルスをめぐり、西村経済再生担当大臣は11月25日、今後3週間で感染増加を抑えられなければ「緊急事態宣言が視野に入ってくる」と述べた。政府の分科会からは感染急増地域の往来自粛や、酒類を提供する飲食店の営業時間短縮などが提言された。忘年会など繁忙期の飲食店には大きな痛手となっている。
感染者が増え続ける大阪府は、3日、独自の判断基準「大阪モデル」で最も深刻とする「赤信号」に引き上げ、今月15日まで外出の自粛を要請する方針を固め、キタとミナミの飲食店に向けた時短営業の要請について、12月11日までとしていた期間を15日まで延長した。バーやカラオケ店を含め酒類を提供する飲食店と接待を伴う店など対象は計約2万5000店。
キタで和食店を経営する40代の男性は「例年なら12月は100万円以上を売り上げる日もある。時短に応じても(大阪府・大阪市から)支払われる協力金は最大50万円。医療体制が大変なのはよくわかるし、ある一定の自粛は必要かもしれない。でも今回の時短要請期間の延長は年末に”とどめ”を刺されるようなもの。協力金はあまりにも少なすぎる」と嘆いた。
感染拡大に歯止めをかけるため、政府の観光支援事業「Go Toトラベル」で東京都を発着する旅行については今月17日まで、65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人に利用の自粛を呼び掛けている。
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