空き家や農業の人手不足などの問題を抱える「里山」の人々。一方、里山体験してみたい、興味があるという「街中」の人々。双方の人々のつながりを作ればWin-Winの関係が築けるのでは? そんな発想から始まったのが「さとまちガイドラボ」という取り組みだ。
ラジオ番組『週明けクマチャンネル』(ラジオ関西)12月7日の放送では、さとまちガイドラボ事務局の平櫛さんと、兵庫県地域創生局の木元さん、そして「関係人口創出・拡大スクール」でコーディネーターを目指す岡田さんがゲストとして出演した。
「里山と街中の想いをつなぐ、コミュニティミッション(協定書)を策定して実践する、コーディネーターを養成するのが、『関係人口創出・拡大スクール』です。これまで3回実施してきました。第1回は地域への入り方や、第2回では地域課題の捉え方、そして第3回目は里山の人から見て、他所から来るコーディネーターがどう見られているのか?についてスクールを開きました」(平櫛さん)
今まで、里山地域に700回も入ってきたという平櫛さんは、培ってきたノウハウをいろいろな人に持ってほしい、という想いを語った。
関係人口創出・拡大スクールに参加している岡田さんは、コーディネーターを目指して勉強中だという。参加のきっかけについて尋ねると「平櫛さんが面白いことされてるな、と思って。この取り組みを知ったのはFacebookでした」と、SNSがきっかけであったことを明かした。
また、朝来市の黒豆収穫体験にも参加したという岡田さん。運営の体験をしてみた感想は「次の日は筋肉痛になりました」だそう。さらに、コーディネーター側の目線として「村の人がおもてなしをしたい、という気持ちを、どう上手く調節するか。おもてなししすぎないように、でも歓迎の気持ちが伝わるように、調節している平櫛さんを見て、難しいところだと感じた」と、振り返った。
ちなみに、さとまちガイドラボでは、ボランティアを迎えるにあたって、地元の方がおもてなしをし過ぎると、”おもてなし疲れ”のため取り組みが長続きしないということから、過度なおもてなしを「しない」「受けない」がルールとなっている。
今後、コーディネーターとしての意気込みについて質問すると、岡田さんは「グラフィックレコーディングという、人から話を聞いて絵に描く、ということをしていたので、それを活かしたコーディネーターを目指したい」と回答。平櫛さんは「里山の想いと街中の想いを、言葉だけではなく、こうして”見える可”するのが大事。記録としてお互いが共有できるというところで、コーディネーターさんには期待しています」と語った。
「さとまちガイドラボ」(ひょうご関係人口案内所)公式サイト
https://www.satomachi-guide-lab.com/
「夢かなうひょうご」(第4回 関係人口創出・拡大スクール)
https://www.yume-hyogo.com/event/?post_type=ai1ec_event&p=10210/