――年齢によってタッチが変わるという話は聞きますが、同じ年に書かれているものでも全然違うタッチですね!
そうですね。作品によって、いかに効果的な表現ができるかということを常に考えて描かれているんだなということがわかると思います。
――今回、原画だけでなく展示会場の一角にあるコーナーがあるんですよね?
「にじいろのさかな」の世界観を楽しんでいただけます。お子さんにとってはまさに絵本の中に入ったような感覚を楽しんでもらえるように、CG(コンピュータグラフィック)を利用して床と壁面に動画を投影するというコーナーを設けています。
――絵本の中の世界にも入れるし、本当に海の中という感じですね。
はい。周りに魚が泳いだり、泡がぶくぶく上がってきたり、突然くじらがでてきたりとかね。まさに海の底に立って周りを見ているイメージですね。「にじいろのさかな」全シリーズの中から当然作者の監修を受け、いろんなところをセレクトして組み合わせて作ったものになっています。
――それでは、リスナーへメッセージをお願いします。
「にじいろのさかな」の優しくて柔らかな原画と世界観に触れて、大人から子どもまで楽しんでいただけると思います。なかなか落ち着かない時代ではありますが、それとは対照的な優しさに満ちた世界なので、ぜひ一度足を運んでいただいて、ゆっくりと鑑賞してください。
■「神戸ファッション美術館」のページ
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