それから4年。改めて「(移って)良かった」と話す。
■自然と向き合う日々
今は両親に教えてもらいながら農業と向き合っている。
「1年にサイクルが3回りくらいしている。120~130種類の野菜を作っていて、とても覚えられない。母にあれこれと言われてちょっとずつやっている状態。今、作っている野菜はトマト、黒豆、キャベツ、白菜、レタス、ピーマン、きゅうり……果物はブルーベリーにぶどう、桃など」
なかでもブルーベリーにはこだわりがあり、「手で畝(うね)をつくって7種類222本植えました」と笑顔を見せる。
もうすっかり農業にも慣れたかと思いきや、「虫が嫌いなんです。退治しないといけないけど、本当にそれが嫌で。マムシもいます。まだ見ていないけど山にはクマも出ます。前に住んでいた所では『変質者情報』がスマホに送られてきたけど、ここでは“クマ情報”が来る。畑も農薬を使っていないので、『何でこんなに生えるの?』っていうくらい草が生えてくる。いまだに慣れない」と笑う。
■自分の店を持ちたい
丹波に移ってからは、農業と実家の民宿を手伝いながら忙しく過ごしていた岡田さんだが、実現したい夢があった。高校から進んだ専門学校で調理師免許を取得していたのだ。
「もともと、料理をするのが好きで、給食の調理もしました。大阪でお店をやろう、という友人からの誘いで準備を進めたこともあったんです」
しばらくして今の丹波市に引っ越したが、「自分の店をもちたい」という夢は変らなかった。岡田さんは言う。「農業だけでは大変です。本当にお金がかかる。出ていくお金が多いのに、野菜の単価は安い。でも値段は上げられない」。
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