■コロナに翻弄されたオープン
店は新型コロナウイルスの対策なども行い、何とかオープンにこぎつけたが、既に多くの費用がかかっていた。
おまけに開店が延びたことで収入のない日が続いていた。困った岡田さんは、支援金などがもらえるかどうかを相談したが、新型コロナの持続化給付金など、関連の補助は店のオープン前のためにことごとく対象から外れ、受けることができなかった。
「(法律などの)隙間だったんです。給付金も前年の実績がないから申請も出しようがないし。このタイミングでお店を開こうと思っていた人はあてはまらない。(大手資本と違い)小さいところはしゃあない、と思ってあきらめている人が他にもたくさんいると思う」
それでも歯を食いしばり、まわりの多くの支えもあって、ようやく6月にオープンにこぎつけた。今は月の前半で農業を、後半は店に立つ生活だ。おすすめはキッシュ。「野菜のタルトで、全部自家製です。自分でこねて作っています。デザートも自家製のケーキやアイスクリームも。時々、自家製のジュースも作ります」。店では地元の仲間が作ったこだわりのプリンやパンなども販売している。
そんな岡田さんの次なる夢はブルーベリー農園を作ること。「摘み取り体験ができて、そのあとでお茶を楽しめる所を作りたい」。
■前を向く―子どもたちのために
開店から半年。いまだに新型コロナウイルスの収束は見えない。岡田さんは感染拡大防止などを考え2021年の1月と2月は店をいったん休むことにした。その間は、新たなメニューの考案と夏野菜の準備に専念するという。
岡田さんに、改めて今の思いを聞いてみた。
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