それは違います。二十四節季の1つ、「冬至」(※2020年は12月21日)は北極と南極を結んだ線・地軸が太陽に対して最も傾きが大きくなるので、日の出から日の入までの昼間の時間、これが1年で最も短い日となります。
実は日の入の時刻は冬至の前、12月上旬が一番早くて、今は少しずつ日の入が遅くなってきているんです。逆に日の出は冬至のあともしばらく遅くなり、年が明けた1月の上旬に最も遅くなります。これらは、太陽と地球の位置関係や動く速度など様々な要因で起こります。
■2021年、初日の出の時刻は?
2021年の初日の出が全国で最も早く見られるのは日本の一番東の端にある、本州からおよそ1,800キロ離れた東京・小笠原諸島の1つ、南鳥島で、午前5時27分に日の出を迎えます。また本州では富士山山頂の午前6時42分が一番早い時刻となります。
逆に全国で最も遅い初日の出となるのは、日本の一番西の端にある沖縄・与那国島で、午前7時32分です。日本で一番早い南鳥島と最も遅い与那国島とを比べると、何と2時間近い差になります。
近畿周辺の各地の初日の出時刻は、奈良が午前6時54分と最も早く、比叡山山頂で午前6時59分、生駒山で午前7時0分、六甲山山頂も午前7時0分となっています。
近畿の平地で一番早いのは、南紀和歌山の新宮から潮岬にかけてで、午前7時ちょうどになります。このほか京都で午前7時5分、大阪も午前7時5分、神戸は午前7時6分、姫路では7時8分です。
■初日の出のベスト・ショットを撮りたい方にとっては、外出自粛のなか少しさびしい元日となりそうだが……。