そうですね。親でも先生でもないので、躾(しつけ)することもなく、何かを教えることもなく、気楽な立場で子どもたちのことを見ています。やはり子どもたちとしゃべることは、駄菓子屋でいることの魅力だと思います。親しくなった子どもたちの成長を楽しみにしています。
――淡路屋さんといいますと、2020年9月に神戸市兵庫区・長田区の駄菓子屋5店舗で「駄菓子屋をすくえ!クイズラリー」を始められました。いわば今回のスタンプラリーは第2弾となります。こうした企画を実施する思いを教えてください。
以前から駄菓子屋はなくなると思っていて。今あるうちに、駄菓子屋を体験してほしいという気持ちからです。第1弾の時も大盛況で、駄菓子屋に行ったことがない多くの方がお店に来てくれました。これをきっかけに、例えばサッカーを見るついでに(淡路屋はヴィッセル神戸の本拠地・ノエビアスタジアム神戸に近い)「駄菓子屋のおばちゃんに会いに行こかな」など、行く先々で皆さんに案内してもらえたらと、第2弾でも期待しています。たぶん、数年のうちに街から駄菓子屋はなくなります。このお店も、私の代で終わりです。ぜひ、今あるうちに駄菓子屋に行ってほしいと思います。
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「駄菓子屋へいこう!スタンプラリー」は、3月18日(木)までの開催。参加店舗については、市営地下鉄にある各駅に設置している台紙、またはインターネットで「神戸 駄菓子屋スタンプラリー」と検索を。期間中は地下鉄西神山手線長田駅をはじめとする4つの駅に、撮影スポットとして「うまい棒」の柱巻き広告が登場。駄菓子屋を訪問して、街の新たな魅力に触れてみてはいかが?
お話:
神戸市交通局 神澤里香(かみさわりか)さん
淡路屋 店主 伊藤由紀(いとうゆき)さん
※ラジオ関西『サンデー神戸』2020年12月27日放送回より
神戸市 スタンプラリーのページ
https://www.city.kobe.lg.jp/a90404/20201210704101.html