政府は新型コロナウイルス感染が急拡大する兵庫、大阪、京都の3府県について、特別措置法に基づく緊急事態宣言を13日にも再発令する方向で最終調整に入った。年明け以降の感染状況や医療提供体制の逼迫(ひっぱく)を踏まえ、3府県の知事が9日、政府に宣言発令を要請していた。 再発令後は首都圏と同様、期間は2月7日までとなる見通し。
神戸、大阪の街では、緊急事態宣言再発令のタイミングについて「遅過ぎる」、菅首相のコロナ対応について「後手に回った」という声が挙がる一方、7日、「(先に緊急事態宣言を再発令された首都圏について)若者の感染者が半数以上。自身のことと捉えてほしい」という菅首相の発言に対して「今さら(宣言を)出されても」と反論する20代の意見もあった。
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◆20代・男子大学生(神戸市灘区)
感染者急増→緊急事態宣言→一部の経済ストップ→感染者が減る→医療崩壊を免れる→緊急事態宣言解除→また増える… これって一時的な対策で、本当に意味あるのかな?と思います。 正直、(宣言を)出しにくかったんだと思いますよ。これまで大阪市内のバイト先の飲食店も、 時短営業は昨年末からいったんは1月7日までだったのに、11日まで延長、そして緊急事態宣言で再延長ですからね。終わりがない感じで、僕たちもモチベーションが持たないです。
◆20代・専門学校事務 女性(大阪市都島区)
感染者が増えるのは、昨年末からある程度予測出来てました。でも、今さら日常生活を規制され急に感染拡大を減らせますか?1回目の宣言の時と違って、もう恐怖感はないです。実感がないんですよ。テレワークが出来ない職種ですから、通勤の電車も感染するリスクはずっとあります。今回は飲食業がかなり厳しい規制があるでしょうし、つぶれるお店もどんどん増えると思います。また学生のみなさんも、今年の春から学校で普通に授業が受けられるのか、すごく不安がっていると聞きます。