神戸のラジオ局・ラジオ関西で、ラジオパーソナリティーを務める、福音歌手の森祐理さん。最愛の家族の1人、弟が阪神・淡路大震災で犠牲に。その神戸の地で思いをこめて歌い続け、縁あって始まったラジオからもその美声を届けて、はや7年。震災、そして、現在のコロナ禍で痛感する言葉の大切さと「生きる」意味を、森さん本人の「ことば」でつむぎます。
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「このコーナーでは、毎週心に響く言葉をお届けしています」
こんな語りかけで始まるのが、私がパーソナリティーを務めている番組『モリユリのこころのメロディ』のなかでお送りしている、「ことばの花束」というコーナーです。
古今東西の名言をお伝えして、それを通して教えられたこと、感じたことなどをお話させていただいています。どの言葉も、深い意味がこめられて、語っている自分自身もどれだけ支えられてきたかわかりません。毎週お伝えしてきた言葉の数々は、自分の中に蓄えられた財産のように感じています。
番組を続けるなかで、リスナーの方々から、「ことばの花束のコーナーをメモしていますが、聞き逃すことも多くて……。まとめたものはないでしょうか?」というようなお手紙をいただくことが多くなりました。
いつか本にできれば……、と願っていましたが、昨年、あの新型コロナウイルスの影響で、思いがけず時間ができ、書き下ろすことができたのです。
全部の言葉だと多いので、2014年秋の放送開始から2017年末までの3年余にお伝えした言葉を選び、新たに感じたことを追記して原稿を書きました。
コロナ禍の中で、珠玉の言葉と向き合って原稿を書いた日々は、本当に楽しく充実した時となりました。歴史に名を刻んだ偉人でも、小さな子どもの言葉でも、言葉には力がありますね。そのなかで、元聖路加国際病院院長・日野原重明先生の言葉をご紹介したいと思います。
モリユリ オフィシャルサイト
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「ことばの花束」著:森 祐理(いのちのことば社)
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