道路より死亡事故が多い現場は「おふろ」!寒いこの時期「入浴事故」にご注意を | ラジトピ ラジオ関西トピックス

道路より死亡事故が多い現場は「おふろ」!寒いこの時期「入浴事故」にご注意を

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――そうした入浴事故でどれくらいの方が亡くなっているのでしょうか。

実は、交通事故よりも入浴事故で死亡するケースの方が多いんです。厚生労働省の調査によると、入浴事故の死者数が年間1万9000人です。対して交通事故の死者数は、警視庁の発表によると2020年中で2839人ですから、大きく差があります。

――交通事故より入浴事故の方が死者が多いんですか!しっかり対策をとらなければいけませんね。「ヒートショック」を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?

温度差を小さくすることがポイントです。暖房器具などをで脱衣所や浴室などを温める。もし暖房器具が無い場合は、脱衣する前にシャワーで浴室を温める、などが挙げられます。他にも、入浴前に足元から心臓に向かって順番に「かけ湯」をすることも大事ですね。

また、高齢者の方がひとりで入浴する場合は、家族に一声かけてから入浴することも予防策のひとつです。入浴だけでなく、夜中にトイレに行く場合も、靴下や羽織りものを身に着けるようにしてください。

――夜中のトイレも要注意なんですね。

よく、夜中トイレに起きてしまうからといって、水分をあまり摂らない方もいらっしゃいますが、それも脱水症状が起きる可能性があり危険です。水分補給は入浴事故の予防にもつながるので、寝る前に水分はとって、枕元に羽織ものを置いて寝ていただきたいです。

ちなみにヒートショックだけでなく「熱中症」も入浴事故の原因になります。42℃以上のお湯で30分以上の全身浴をすると、体温が3℃上昇し、誰もが重症の熱中症になり意識障害を起こすと言われています。入浴中の熱中症を防ぐためには、お湯の温度を41℃以下にして、湯船につかる時間は10分までを目安にする、入浴前後に水分補給をすることが大切です。

神戸市消防局より
神戸市消防局より

お話:神戸市消防局 予防課調査係 梅木裕史さん


■神戸市消防局HP 「入浴事故とヒートショックにご注意を!」

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