選手から裏方までチーム一丸で頂点へ!阪神・矢野監督、新スローガンへの思い【キャンプイン直前、虎を読む(1)】 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

選手から裏方までチーム一丸で頂点へ!阪神・矢野監督、新スローガンへの思い【キャンプイン直前、虎を読む(1)】

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【セオリー】 なんのアピールやねん(笑)! そのために来てもらったのとは違う!

【田中大貴(以下、田中)】 さて、今回は今シーズンの話を聞いていきましょう。

【セオリー】 まず、入口として、スローガンについて聞きたいですね。今年のタイガースのスローガンが、「挑・超・頂 -挑む 超える 頂へー」と発表されました。チームの公式ホームページにも矢野監督のコメントが掲載されていました。そういうことって、(普段は)なかなかないもの。これはどうやって決めたのでしょうか。

【矢野監督】 前回もそうでしたが、選手から裏方さんまで、いるメンバー全員で話し合いました。一部、フェニックスリーグでプレーしていた選手や、(休暇中で)秋季練習に参加していなかったベテラン選手は不在でしたが、僕が司会みたいなことをして、みんなで「(スローガンは)どんなことがいいか?」というのを、決めていきました。

シーズンが終わったときに、「"Let's try"=挑戦することが大事だ」と、(全体の前で)お話させてもらったのですが、そのことを選手たちも頭に留めていてくれたんです。最初に指名した高橋遥人が、"Let's try it"みたいな感じで続けてくれて、"try"を「虎威」というような漢字にして(提案を)くれた。前回も(スローガンの話し合いを)やっていたから、そうやってみんなの提案のレベルがむちゃくちゃ上がっていたんです。「5G」をもじって"Challenge"などを入れた「5C」とか、みんなすごいいっぱい出してくれました。そのなかで、今回のスローガンは「挑・超・頂 -挑む 超える 頂へー」となったんです。

(昨シーズンのチームに)エラーが多かったり、巨人に大きく負け越していたり、ダメなところをみたらいっぱいあるんだけど、それをどう覆すことができるかとなったとき、チャレンジする気持ちがないと(いけない)。

たとえば巨人に負けて「勝てない」と思えば、その先はない。エラーして、次がこわくなって足が一歩出ないとなると、成長につながらない。

そういうところで、エラーしても、「次は前に出て捕ってこいよ!」とか、「次はバットで取り返してこい!」、「それでも取り返せなかったら、ベンチで声を出す(サポートする、盛り立てる)ことはできるやろ!」などと、選手が挑戦する背中を、僕らが押せるようにしたい。とがめることや「おまえダメだ」と言うのは、誰でもできるけど、僕はそういう野球はやりたくないので。

それなら、(今を)「超越する」「超えていこう」と。相手も数字も(これまでのものを)超えていきたい。もちろん、この思いは絶対にある。ただ、そのなかでも、一番大事なのは「自分超えだ」と。「今日の自分を、明日超えることができれば、それで『マル』なんだから、(目先の)相手ばかりと比べるなよ。自分超えを送る日々を続ければ、小さな『マル』がどんどん増えて、その先のデカい(大きい)『マル』に変わるもの。だから、まずは小さな『マル』を増やしていこう」と話している。

相手も超えたいけど、自分越えをしていこう。その2つができれば、(自然と)頂点にいっているから。勝つことだけを目指していくのはちょっと苦しいし、面白くないもの。僕らは挑戦をして、自分超えをして、「よーし! 全員で頂点に行こうぜ」と。それが「挑・超・頂 -挑む 超える 頂へー」(の意味にある)。








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