船旅を通して作品制作に取り組む「まんがハッカソン」が、3月に開催される。神戸や大阪と大分、鹿児島を結ぶ3航路を運営するフェリーさんふらわあが、未来のクリエーターを応援しようと無料のイベントとして企画。現在参加者を募集している。
「ハッカソン」とは、プログラムの改良を指す「Hack(ハック)」と「Marathon(マラソン)」を掛け合わせた造語で、デザイナーなどが、定められたテーマのもと短期集中でプログラムやサービスを開発するイベントのこと。「まんがハッカソン」では、漫画家やイラストレーターを志す未来のクリエーターをフェリー「さんふらわあこばると」での船旅に招待。“船上のトキワ荘”として、アイディアを生み出すための時間と空間を提供する。
3月12日(金)の夜から、大阪と大分・別府を往復する0泊3日のスケジュールで実施。1日目の大阪出航前に発表されるテーマに沿って、船内で作品を制作してもらう。イラスト、4コマやミニストーリーなど形式は自由。制作時間は、大分での滞在を経て14日朝に大阪へ帰着するまでの約40時間。大分での12時間は自由行動で、各自県内にて取材を行なう。
参加費は無料。さらに参加者には大分での取材費として5,000円、参加賞として大分県グッズの詰め合わせが用意されている。制作された作品は、さんふらわあのパンフレットなどで使用予定。また審査のうえ、最優秀作品に賞金10万円、優秀作品に賞金3万円などが贈呈される。
フェリーさんふらわあの広報は「船は、新幹線や航空機に比べて移動に時間がかかります。ゆったりとした非日常の時間を、あなたの作品に注いでください」と呼びかけている。
「まんがハッカソン」参加者の募集は2月21日(日)まで。参加資格は、プロ・アマ問わず18歳以上で、漫画家やイラストレーターなどクリエーターを目指している人。ただし、制作団体に所属または出版社と専属契約をしている人は不可。定員10人。事前応募が必要で、応募多数の場合は抽選となる。