「兵庫は解除基準満たしていない」 兵庫、大阪、京都は共同行動を 井戸敏三兵庫県知事 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「兵庫は解除基準満たしていない」 兵庫、大阪、京都は共同行動を 井戸敏三兵庫県知事

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 兵庫県の井戸敏三知事は2月9日、ラジオ関西の生番組に出演し、独自の解除基準に到達した大阪府が国に対して緊急事態宣言の解除要請をにらみ始めたことについて、「兵庫、大阪、京都は一つの交流圏。足並みをそろえることが大切。兵庫はまだ解除基準を満たしていない」と慎重な姿勢を示した。

兵庫県の井戸敏三知事(写真:ラジオ関西)
兵庫県の井戸敏三知事(写真:ラジオ関西)

 8日に確認された感染者は新たに33人、死亡者は4人。井戸知事は「月曜日は、土日が休日体制なので検査数が少ない。それでも昨年の11月9日の月曜日に20人という数字があったが、それ以来の低い数字」とした。

 しかしながら、8日午後9時現在、448人に上る死亡者については、「全国的な傾向だが、1月以降に高齢者施設でのクラスター、病院でも療養型病床でのクラスターが多かった。基礎疾患があり、免疫力、抵抗力のない高齢者が感染するケースが増え、お亡くなりになっている」と説明した。

 緊急事態宣言の解除要請に言及し始めた大阪府について、「解除基準はそれぞれで決めているのでコメントしにくいが、規制が強いところと緩いところができると、緩いところに人が集まり、それが感染を広げるもとになりかねない。共同行動が基本だ」と強調した。

 兵庫の解除基準について、井戸知事は、「病床のひっ迫具合をみる指標として、重症者用病床の利用率を50パーセント未満としているが、現在はぎりぎり50パーセント。人口10万人あたりの1日の新規発症者数が10人以下という基準に対しても現在は12人。兵庫県は二つとも基準を満たしていない」と現状に触れた。

 さらに、県が重視している自宅療養ゼロの方針にも言及。「自宅待機ではなく、療養施設に入ってもらうというのが基本。自宅で待機せざるを得ない人たちの数が、ほとんどなくなるというボリュームにならないと医療のひっ迫度が緩和しているとは言えない」とし、「これらの指標をしっかり見定めていく」と述べた。

 緊急事態宣言の解除については、「前回も期限の1週間ほど前に解除になった。今回もこの状況だと3月7日までとはならないのではないか」との見通しを示した。


※ラジオ関西「こちら知事室!井戸敏三です」2021年2月9日放送回より

「こちら知事室!井戸敏三です」アーカイブ

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「こちら知事室 井戸敏三です」(『三上公也の朝は恋人』内) | ラジオ関西 | 2021/02/09/火 08:00-09:00

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