兵庫県多可町のマイスター工房八千代が、2月8日、医療従事者への感謝の気持ちを込めて、名物の巻きずしおよそ900本を、兵庫県立加古川医療センターに差し入れた。
加古川医療センターは、兵庫県内全域の患者に対応する「新型コロナウイルス感染症拠点病院」として位置づけられ、多くの職員が対応に追われている。
マイスター工房八千代では、そんな医療従事者に感謝の気持ちを伝えたい、自分たちが応援できることを行動で示したいと、8日早朝から、15人ほどのスタッフが名物「天船巻き寿司」を作った。2月2日の節分にはおよそ1万3000本を完売したばかりだが、スタッフは疲れを見せることなく笑顔で900本を巻き上げ、昼頃には巻きずしを積んだ車が加古川に向けて出発した。
巻きずしを受け取った県立加古川医療センターの原田俊彦院長は、「まだまだ重症患者も多く医療現場は非常に厳しい状態。このような差し入れは、現場の職員に大きな励みになる」と笑顔で話した。また、マイスター工房八千代で施設長を務める藤原たか子さんは、「私たちもいつお世話になるかわからない。少しでも力になれたらうれしい」とエールを送った。