中間地点の「浜大津」は京津線とも接続する沿線一のターミナル。駅から伸びるデッキからは比良山系や琵琶湖の美しい景色が一望でき、大津港からはびわ湖遊覧船ミシガン(ミシガンクルーズ/琵琶湖汽船)などが周航しています。
滋賀県庁への最寄駅「島ノ関」、芸術の殿堂・びわ湖ホールに近い「石場」を過ぎると、JR琵琶湖線とも接続する「京阪膳所(けいはんぜぜ)」。駅前から続く、<ときめき坂>は、かつて滋賀の原宿と呼ばれる人気スポットでしたが、西武やパルコが撤退してからは静かな通りになっています。また近くには木曽義仲と松尾芭蕉が眠る「義仲寺」もあります。
「膳所本町」の旧東海道沿いには城下町の面影がしっかり残り、県内一の進学校・県立膳所高校の最寄駅。また琵琶湖に面した膳所城址公園は桜の名所として知られています。
かつて東レの企業城下町として発展した「京阪石山」でもJRと接続しており、ここが線内利用客最大の駅です。駅前には多くの飲食街がありますが、<ビアカフエMIKASA(BeerCafe Mi casa)>では、生樽で全国のクラフトビールを楽しむことができるんです。その後、街なかを右に左に縫うように走ると「唐橋前」に。ここには<瀬田の唐橋>や琵琶湖ブルーが美しい<唐橋焼窯元>、明治創業の近江牛の老舗<松喜屋>などがあります。
「坂本比叡山口」を出て33分で終点「石山寺」に到着。紫式部ゆかりの寺として有名で、春は桜の名所としても知られています。門前では<叶 匠壽庵>の名物・石餅、しじみのしぐれめしなどもお楽しみください。駅間距離が短く地元の人も使いやすい石山坂本線。大津の歴史エリアや桜の名所にグルメスポットも多くある魅力あふれるローカル路線です。(羽川英樹)
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