昭和9(1934)年に、晋策さんは赤穂に帰郷しました。折から赤穂では播備海岸鉄道敷設促進運動が、地元住民の悲願として進められており、晋策さんも赤穂出身の名士ということで、この運動の有力な推進者の一人となりました。晋策さんは内田信也鉄道大臣が海軍政務次官をしていた頃から親しく交際しており、その関係からか昭和11(1936)年の第19回衆議院総選挙に立候補します。そして、1月25日に神戸県庁で立候補手続きを済ませた帰路、交通事故に遭い帰らぬ人となり32年の生涯を閉じました。今年は、没後85周年にあたります。
晋策さんの尽力もあって、昭和11年の帝国議会で国鉄赤穂線建設が決定し、第2次世界大戦の中断を経て、昭和26(1951)年に完成しました。写真は開通間もない昭和32(1957)年頃の赤穂駅付近です。
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■「赤穂市立美術工芸館 田淵記念館」
〒678-0125 兵庫県赤穂市御崎314-10
電話 0791-42-0520
入館料 大人300円、小人150円
休館日 火曜(祝日と重なった日はその翌日)
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)