消毒液が“上に”噴出する装置、開発のきっかけは介護施設でのお年寄りの振る舞いから | ラジトピ ラジオ関西トピックス

消毒液が“上に”噴出する装置、開発のきっかけは介護施設でのお年寄りの振る舞いから

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 ラジオ関西の三上公也アナウンサーが、兵庫・神戸で活躍する企業やお店を訪ねる『こうべしんきん三上公也の企業訪問』(ラジオ関西)。3月9日の放送回では、ライズテック株式会社(本社:神戸市長田区苅藻通)を訪問し、代表取締役の庄司進さんに、同社の取り組みを聞いた。

ライズテック株式会社の庄司進さん
ライズテック株式会社の庄司進さん

 企画・開発・生産をコーディネートし、プリンターや複写機の心臓部の開発を手掛けるライズテックは、2019年に『リキッドジェット』と呼ばれる商品を開発。キューブ型のボックスに手をかざすと消毒液が“上に”噴出するという仕組みで、液だれなどの心配が要らない世界初の上向き自動液体噴出装置とのこと。

「液だれは(開発をするにあたって)一番気にしたところ。上向きにすることで、ある程度粗い粒子の液体を噴出して手を濡らしてしまいましょうという思想で作っています」(庄司さん)

リキッドジェット
リキッドジェット

 もともとはスーパーなどでレジ袋をめくる際の滑り止めや、ティッシュにアルコールを含ませる時など、指先を濡らす装置として開発を進めていた。ところが、開発を共同で行っていた会社の社長が、試作機を介護施設へ持っていくと、お年寄りの方々は指先ではなく、手のひらをかざしてしまうということがあったそうで、「ここからすべてを変えました」(庄司さん)と、『リキッドジェット』誕生のエピソードを明かした。

 業務用として販売されている『リキッドジェット』は現在、代理店や会社のつながりを通じて販売。「『リキッドジェット』なんて誰も名前を知らない、ましてや、上向きに噴出する装置なんて誰も知らないわけですから、『まずは名前から広げていこう』と一昨年の12月から動き始めました。ようやく少しずつ『リキッドジェット』というのが知っていただけたかなと感じています」と販路開拓の苦労を語る。

 一般向けに新たな上向き噴出装置の開発を進めている同社。庄司さんは「もっと身近な感染予防」として、今までの『リキッドジェット』からよりコンパクトになった『リキッドジェットC+3 (Liquidjet Cplus3)』を開発中とのこと。

『リキッドジェットC+3』はオフィスの自分の机や飲食店の座席など狭い場所にも置くことができ、また家庭での使用も考え、「お母さんたちが簡単に使っていただけるようにという目的で」、やや楕円形の卵のような形をしたかわいらしいデザインとなっている。

『リキッドジェットC+3 (Liquidjet Cplus3)』
『リキッドジェットC+3 (Liquidjet Cplus3)』

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年3月9日放送回より

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『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年3月9日放送回 音声

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「こうべしんきん三上公也の企業訪問」(『三上公也の朝は恋人』内) | ラジオ関西 | 2021/03/9/火 09:00-10:00

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