芸人の世界と一般社会では違う? “盲目の漫談家”濱田祐太郎と考える「障がい者が働く、障がい者と働く」ということ

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 2018年『R-1ぐらんぷり』(現『R-1グランプリ』)王者で、「ひょうごユニバーサル大使」を務める“盲目の漫談家”濱田祐太郎さんが、「ユニバーサル社会」の重要性について発信しているラジオプログラム【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】。12回目の放送となった3月15日、テーマとなったのは「障がいを持つ方が働く、障がいを持つ方と働く」。

《※「ユニバーサル社会」とは、年齢・性別・障がいの有無や、言語・文化などの違いに関わりなく、すべての人が地域社会の一員として尊重される社会のこと》

 この日はゲストに「日本パーソネルセンター株式会社」の大本正巳さんを迎えてトークが進められた。

 人材派遣、人材育成などを手掛ける同社は、UCCグループの特例子会社。「特例子会社」とは「障がい者の雇用の促進等に関する法律」で定義される、障がい者の雇用に特例の配慮をした子会社のことを指す。

「濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」生放送の様子
「濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」生放送の様子

 大本さんが障がいを持つ方と仕事を始めたのは1996年3月。そのときは聴覚障がいを持つ新入社員の研修を担当していたそうだが、勝手にできないと判断して研修スケジュールから外していたことでも、工夫することで可能になることを学んだという。

 企業で障がいを持つ方が働く際、そのサポートをしたり、様々な調整を担当しているのが同社の『ジョブコーチ』の皆さん。日本パーソネルセンターでは、90日のトライアル期間は毎日20分の面談を行う。この面談をすることで、お互いの信頼関係が強くなり、障がいを持つ方が安心して話をしたり、相談ができるようになるという。

 ジョブコーチの存在を知った濱田さんは、「僕も吉本の話をジョブコーチに聞いて欲しい」と述べるとともに、「芸人の世界にはジョブコーチはいない。ただ養成所(NSC)の先生はジョブコーチのような存在かもしれない」と振り返った。

 大本さんいわく、障がいを持つ方と働くことで、他の社員も刺激を受けるという。環境面や業務面で障がいを持つ方からの「提案」が出ることがあるが、その内容に驚かされたり、気づかされたりすることが多いのだとか。

 また、働き方に関しても変化があった。3年前に車いすの職員を見て通勤時の体力を考え「在宅勤務ができないか」相談を持ち掛け話し合いを重ねながらテレワークが可能になったという。

 大本さんはこうした障がい者雇用の取り組みの広がりを、特例子会社の集まりや、ジョブコーチの集まり、障がい者同士の交流などから感じることがあるそうだ。濱田さんは「障がい者の交流」に興味があるようで、「どんな会話があるのか聞いてみたい。“俺のジョブコーチさあ~”みたいな愚痴もあるのかな」と、いつものブラックジョークを交えて話していた。

 障がいを持つ方の社会進出に欠かせないのが、障がいを持っていない人の理解や意識。そのことについて大本さんは、「それぞれに人柄があり、その人の良さがあるので、まずそれを理解すること。障がいがある人とそうでない人の間には“手帳の有無”以外には明確な線引きはない。同じ障がいでも個性があるし、個別の対応が大事」と語った。

淡路島牛乳食パン「淡雲(あわぐも)」

 番組後半では障がいを持っている方が作った授産品を紹介するコーナー。この日ピックアップしたのは、淡路島産の牛乳を使った食パン「淡雲(あわぐも)」。

 作っているのは、洲本市五色町の就労継続支援B型事業所「五色精光園あゆみの部屋」。素材と製法にこだわった食パンで、ふんわりとやわらかい食感、ミルキーな風味が特徴。名前の「淡雲」は食パンの形がふんわりとした雲の形に見え、食感もふんわりとしていることから、淡路島の淡と雲を使って「淡雲」とした。

 濱田さんは「これはUCCのコーヒーが飲みたくなる」と、大本さんをヨイショ! 「生で食べたらふわふわして甘みがあり、トーストしたときのサクっとした食感が良い」とコメント。大本さんも「モチっとしておいしい」と、その味を楽しんでいた。

※ラジオ関西『PUSH!』2021年3月15日放送回【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】より


※【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】次回は4月にオンエア予定だ。


『濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信』2021年3月15日放送回

 

 

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