自然が生み出した芸術、孫の代まで使える「一枚板家具」の魅力とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

自然が生み出した芸術、孫の代まで使いたい「一枚板家具」の魅力とは

LINEで送る

この記事の写真を見る(8枚)

「一枚板家具」をご存知だろうか? 丸太からそのまま削りだした「継ぎ目がない一枚の板」からできている家具を表している。おうち時間が増える中でこだわりの家具を探す人が増加し、「一枚板家具」にも注目が集まっている。その魅力を、一枚板家具専門店「アトリエ木馬 アウトレット神戸ギャラリー」で店長を務める樋口剛さんに聞く。

写真提供:一枚板家具専門店「アトリエ木馬 アウトレット神戸ギャラリー」

「一枚板は、偉大な大地が育んだ樹木が数百年以上の時を経て一枚の板となっており、その形や模様などは、いわば自然が生み出した芸術とも言えます。切った木の特徴をそのままいかすようにしているため、側面は凹凸がそのままになっているものもあれば、真ん中に穴が空いているものもあります。それぞれに個性があり、世界にひとつだけのものです」(樋口さん)

「アトリエ木馬」では、一枚板家具の中でも特に一枚板テーブルをメインで扱っているが、一枚板テーブルは耐久性に優れているという。何も加工していない無垢の一枚板は樹齢の年数分使用できるとされていて、300年から500年ほど使えるそうだ。「代々受け継ぐ婚礼家具としても扱えるものとなるので、この先、お子さん、お孫さんの代まで末永くお使いいただけます。特別な手入れも必要なく、水拭きだけで使っていただけますよ」。

写真提供:一枚板家具専門店「アトリエ木馬 アウトレット神戸ギャラリー」

 一枚板の良さを知った人は、どんどんその魅力にハマっていくよう。ダイニングテーブルから始まり、小さめのテーブル、テレビボード……と家の中の家具を一枚板で揃える人も。その場合、すべて同じ樹種で合わせる人もいれば、日本、アメリカ、アフリカと世界各国の木を揃えて楽しむ人もいる。

 店が木を買い付けるときには、丸太を丸々一本で購入する。バイヤーの目利きがとにかく重要で、「買い付けた丸太を切ったら中が腐ってしまっていた、なんてこともあります。買い付けてから乾燥をさせるのですが、木の種類によっても乾燥スピードが違うため、丸太の一本一本に気を使い、管理、加工を行っています」。買い付けから商品として並ぶまではおよそ3年から5年、アフリカ原産の木材となると10年ほどかかるものもあるというから驚きだ。

 毎日多くの木材に囲まれている樋口さんは、木目を見るだけで元の木がどのような姿をしていたのかがわかるという。アフリカの木は基本的には広くて周りに邪魔するものがなく、伸び伸びと育った木目になるものが多い。だが、もしも入り組んだ木目をしていた場合、厳しい環境下で木が生える方向を変えながら育ったということがわかる。

「木目に関しては、客それぞれで好みが分かれるものの、真っ直ぐなものよりは一枚板ならではの、少しクセのある木目の方が人気がありますね。大きな穴が空いている場合などは、アクリル板と組み合わせてオシャレに仕上げているものもあります」

写真提供:一枚板家具専門店「アトリエ木馬 アウトレット神戸ギャラリー」
写真提供:一枚板家具専門店「アトリエ木馬 アウトレット神戸ギャラリー」

【ATELIER MOKUBA アウトレット神戸店 公式HP】



LINEで送る

関連記事