樋口さんのお気に入りの樹種は「オバンコール」という西アフリカのコンゴ、コートジボアール、ガーナなどの熱帯雨林地域に生育している広葉樹。テーブルに照明を当てると、土の成分や木の持つ色の重なり具合によりエメラルドグリーンに輝くこともあり、奥深い色彩を持つところにひかれるという。
「アトリエ木馬」では100種類ほどの木材を取り扱っており、そのなかでもアウトレット神戸ギャラリーは一枚板のブランドでいうと関西最大級の売り場面積の広さを誇る。人気の種類はクルミ科の広葉樹である「ウォールナット」で、衝撃に強く、高級感があるために、お部屋のインテリアとしても扱いやすいという。
樋口さんは木を愛するあまり、商品を扱うときに「この商品」ではなく「この子」と呼んでいる。「お客さんからも『この子を選んでよかったわ』と言っていただくことがあるので、うれしいですね。一枚板はなでると手の油分によりツヤが増すこともあるので、育てていくという感覚で使ってあげてほしいです。お子さんやお孫さんの代まで長く使っていただき、年数を重ねることでより良い色に変わっていきます」。
一枚板をほしいけど、一枚板テーブルは設置場所やお値段の問題などでハードルが高いという人は、端材で作られたコースターや表札から入るという手もある。「画像で見るよりもやはり直接見てもらうとより一層、一枚板の魅力を感じることができます」と樋口さん。興味を持った方がいれば、一度足を運んで自分だけの一枚板を探してみてはいかがだろうか。
【アトリエ木馬】
国内最大級の一枚板家具専門店。東京、大阪、福岡など全国に9店舗を構える。アウトレット神戸ギャラリーは、六甲ライナー・アイランドセンター前駅直通。営業時間は平日午前10時~午後6時、土日祝午前10時~午後7時。水曜定休
※ラジオ関⻄『PUSH!』2021年4月5⽇放送回「マイホーム・マイライフ」より