今期限りで退任する井戸敏三知事(75)の任期満了に伴い、7月18日に投開票される兵庫県知事選挙で、兵庫維新の会が6日、記者会見を開き、総務省出身で前・大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)への推薦を決めたと発表した。なお、推薦元は日本維新の会で、両者は5日に政策協定を締結。斎藤氏は立候補会見で、知事の退職金カットや、知事の公用車である「センチュリー」の廃止などを挙げている。維新の進める、身を切る改革や行財政改革を進める姿勢で一致した格好だ。
兵庫維新の会の室井邦彦代表(73)は、推薦の理由について「毎日のように吉村洋文・大阪府知事や松井一郎・大阪市長とともにコロナ対応や行財政改革といった維新の改革を勉強し、中心になって頑張ってきた。3年間維新で頑張ったということが、政治に目覚めたきっかけだ」などと説明したうえで、「43歳という、若さ、新鮮さがいい。彼を見て『維新らしい』と思われたのでは。汚れていない、信念の男だ。兵庫県を変えるパワーを持っている」と期待を述べた。
同じく斎藤氏を支援するため、新たな会派「自民党兵庫」を結成した自民党の県議11人について、掘井健智・選挙対策委員長(54)は、「そもそも党が違う。選挙は色々なやり方があり、日程調整位はするのではないか。維新の政治を前進させるんだと推薦したので、譲るところは譲る。主導権の取り合い、といった醜いことをする意識はない」と強調した。
一方、自民党兵庫の内藤兵衛県議(62)は以前から「斎藤氏は我々の独自候補で、我々11人が核となって選挙戦を戦う」などと繰り返しており、態度が分かれている。