神戸市中央区のJR東海道本線(神戸線)元町駅で2月、神戸市西区の男性会社員(当時42)が線路に飛び込み、通過中の新快速電車に衝突して巻き込まれた乗客が大けがをした事故で、神戸地検は20日、電汽車往来危険・傷害容疑で容疑者死亡のまま書類送検された男性会社員を不起訴処分とした。
男性会社員は2021年2月26日午前8時半ごろ、元町駅を通過する野洲発・姫路行きの新快速電車(12両編成)にホームから飛び込み、フロントガラスを突き破って先頭車両に乗車していた京都市の自営業男性(45)に衝突、左腕の骨を折る重傷を負わせたとされる。駅構内の防犯カメラ映像が、男性会社員がホームから飛び込む様子をとらえていた。フロントガラスが成人の腰より高い位置にあったことなど現場の状況から、兵庫県警は男性会社員が故意に飛び込んで自殺したと断定した。